UoPeopleのOnline Education Strategies(UNIV 1001)コースを受けてみての感想(2020-2021 Term5)

アメリカのオンライン大学University of the Peopleの必修コース、Online Education Strategies(UNIV 1001)を受講し終えたのでそのことについて書いてみたいと思います。

先日UNIV 1001のFinal Examを終え、Gradeが掲載されておりコースにパスしたようですので、記憶が新しいうちにと思いこの記事を書いています。これからUNIV 1001を受講される方にとって参考になる部分が少しでもあれば幸いです。

以前、入学時英語力証明のコースENGL 0101を受講したときのことを記録したブログもありますのでよろしければ合わせてご覧ください。

nappan23.hatenadiary.org

コースそのものについてのまとめ以外に、実際に習ったことについて(タイムマネジメントとかモチベーションとかについて)思ったことをいろいろ書いていたのですが、わたしはすぐ記事を長く書いてしまうので削りました。どこか別のタイミングがあれば公開したいです。

免責

この記事はUniversity of the People 2020-2021 Term5の個人の受講記録です。今後シラバスが更新されたら最新の情報ではなくなる可能性があります。この記事の内容が正しいことの保証はできませんので、あくまで参考程度にご覧ください。また内容はかなり個人の意見に偏っています。この記事の情報を参考にしたことによる不利益などの責任は取れませんので予めご了承ください。

UNIV 1001で学ぶこと

UNIV 1001というコースはオンラインの大学生生活をどうやって送ったらよいかを学ぶ、ENGL 0101を受けていない人にとっては最初のコース(受けた人には2つめのコース)です。ミネソタ大学のUniversity of Minnesota Libraries Publishingという機構によって発行されたCollege Successというテキストを中心にその他様々なリソースが用いられました。

College Successは、大学生活に必要なノートのとり方、学習のモチベーションの保ち方、試験の受け方と言った大学生活に即役に立ちそうなことから、クリティカルシンキング、ストレスマネジメント、タイムマネジメントなど大学生活以外でも活かせそうなことまでを広くカバーしています。

これまで大学教育を受けていない高校生に向けて書かれている部分も多かったので、すでに大学教育を受けた事がある人、あるいは、大学に行っていなくても自力でそういったものが身についている人にはもしかしたら冗長に感じる内容もあったかもしれません。しかしそういった人でもUNIV 1001は必修ですし、他の大学の類似のCollage Preparatory CourseからはTransferできたという話は聞かないので、どうせ受けるならなにか新しい学びを探せるととモチベーションになると思います。

しかし私はこれまで大学に通ったことがなく、そういえば今までそういう教育を受けたことがなかったなと新鮮に楽しくコースを受けられました。本当にいままでなんでこれを知らないでこの歳まで生きていたんだろう…と感じるような、人生にとって大事なことをたくさん学んだように思います。

College Successのtextbook自体はコースを受けなくてもウェブサイトからDLできます。

College Success – Open Textbook

これから大学生になる人や大学生活がうまくいっていないと感じる人に広くおすすめしたいし、なんなら社会人でもクリティカルシンキングなどのスキルの必要性を感じる人がいたら、興味のある章だけでも読むことをおすすめしたいです。

また、これからUoPeopleに入学してUNIV 1001を受けようという人は、前もってテキストに目を通しておくと、コース受講中に時間の余裕が持てて良いのではないかと思っています。

テキスト以外にも、コース受講中に使われる資料は公式でリストアップされているので、興味がある方は是非こちらをどうぞ。

Online Education Strategies- Univ 1001: Learning Materials | University of the People

そういえば、College Successについて調べていたら、Open Textbook Libraryというウェブサイトからもアクセスできることに気づいたんですが、Open Textbook Libraryはほかにもたくさんの無料テキストにアクセスできる、ミネソタ大学によって運営されている超ありがたいウェブサイトでした。知らなかった。すごすぎる。時間が許す限り永遠にいろんなテキスト読んでいたい…。ちょうど地理とか歴史とかを英語で学んでみたい気持ちがあったので、早速いくつかテキストをDLしました。ゆるっとマイペースで読んでいきたいと思います。

open.umn.edu

インストラクターやクラスメイトについて

UoPeopleの受講体験はインストラクターとクラスメイトがちょうど良い人に当たるかどうか、そこにかなりの割合依存してしまいます。
私は今回のインストラクターは前回に比べて、ありがたいことに点の付け方などが前回より優しく(いい意味でゆるく)、運が良かったのだと思います。

前回はInstructionで指示されている以外のことを指摘して減点してくるインストラクターだったので本当に辛かったです。今後もとにかくそういう謎の原点をしないインストラクターに当たらないように祈るか、つらかったら潔くCourse dropするかというところだとおもいます。
クラスメイトからのフィードバックも結局ガチャなんですが、インストラクターさえ良ければ積極的に質問したりグレードアピールしやすいのではと思います。

今回のクラスメイトは、フォーラムに投稿してくる人が最初から10人弱しかいませんでしたが、なかにはすごくやる気のある学生もいて、その人達のコメントが毎回楽しみでした。
しかし1人のクラスメイトが何度もCourseheroから部分的にPlagiarism(剽窃)してくるのでレポートする労力を割かれました…。でもその人は最終コースまでいた…ちゃんとレポートできてたんですかね…?後半のフォーラムではPlagiarismは見つからなかったので、通達があって反省したのかもしれません。

Plagiarismについて思うことは、私がたまたま見つけたパターンで言うと、無料のPlagiarism checker(paparratar)などでは見つからないものが有料のツール(Grammarly premium)では見つかることがあったので、うーんやっぱり有料のものを使い続けなきゃだめかな…。と思いました。
UoPeopleは、既存の高等教育を受けられない経済的事情のある人にもサービスを利用できるように工夫している大学なのだから、このあたりのツールにもサポートがあったらいいなあ…とは思いました。というかここに日本語で書いていないで大学に問い合わせすべきですね…。ちょっと気力があったら…。

コースの難易度・受け方

UNIV 1001を受ける人は事前に英語の試験やENGL 0101を受けたことがある人になると思いますので、英語力についての詳細な説明は割愛させていただきます。気になる方はENGL 0101の記事を読んでください。

普段のコースワークはENGL 0101より量が多く大変と感じる人が多いようですが、個人的にはインストラクターが前回より優しかったために、振り返るとENGL 0101よりつらくなかったという…結局インストラクター次第としかいえません。

あと、たしかに読み物は多いのですが、すべての教材に対して一字一句違わぬ理解を求められるわけではないので、ポイントを抑えることが重要だと思いました。テストで問われそうなポイント(主にメインテキストの太字部など)を抑えてその他はざっくりした理解でもいいやと考えると、辛さが軽減されるのではないかと思っています。(ENGL 0101では物語を読む必要があったのでこういうやり方は使えなかった)
とはいえすべての課題にちゃんと目を通したほうがより深い議論ができるのはもちろんそうだと思います。全体に目を通さないとどこが重要なのか掴むのが難しいということもあるかもしれません。しかし私は正直に言うと時間のあまりなかった週は「ここは大事そうじゃないな〜」って勝手に判断して読み飛ばしたりしていました。

オンライン大学は長い旅なので、ある程度力の抜きどころを考えるのも長く続けるには大事なんじゃないかなと個人的には思います。
UNIV 1001については特に、これよりも他のコースの方に力を温存したい人のほうが多いのでないかと思います。UNIV 1001の課題の中で最終グレードへの配分が多いものはどれかはシラバスを見たらわかりますので「落とせない課題を確実に押さえてその他の課題はそこそこ」のような、コースパスだけが目的の受け方でも正直いいと思っています。
もちろん、より高いグレードがほしいという目的がある人は高い目標を設定するのもいいと思います。結局、個人のそれぞれの目的に合わせて、自分のできる範囲でがんばるのが一番いいのではと思っています。

上記はUoPeople新参者の人間の戯言ですので、おそらく反対の意見もあると思いますが、もしUNIV 1001の課題などに不安があるという人がいたらなにか勇気づけられるようなことを伝えたいと思い、あえてこういう意見も書きました。
私が今回甘め採点コースで精神的に余裕があったから&そこまでグレードにこだわりがないから思えたことかもしれません。私はグレードのことをあまりにも気にしすぎるとちょっと病んでしまいそうな性格なので、こう思うことにしています。一意見としてこういう捉え方もあるんだな、と思っていただければと思います。

ただ、これからの専門科目は「ポイントだけを抑えてあとはそこそこ」のような受け方では通らなそうな気がするので真面目にやりたいと思っています。

一つ、目標グレードに関わらず多くの方におすすめしたい方法として、コース中にりさきゃんさんが言っていた「各ユニットを始めるときにSelf Quizを先に解いてコースのゴールを理解してから学習を始める」を真似してみたらすごくよかったので、これはみなさんもぜひ!と思いました。

これからの受講計画

次Termはうっかり深く考えず数学のコースCollege Algebra(MATH 1201)を申し込んでしまいました。私は高校時代数学はIAIIBのみしかやっていなくて、三角関数・指数対数・微分積分あたり完全に忘れてしまっていたうえにIIICを新たに覚えなきゃいけないのか…と、今まさに恐れおののいています。次Termまでまだ少し時間があるので、今はYouTubeなどで高校数学の復習とテキストの予習をしています。あと最近は図書館通いが趣味なので、もしおすすめの本があったら教えて下さい。

MATH 1201のコース説明のページには、 Precalculus(Lakeland & Lorain Community Colleges)というテキストがPreparation Resourcesとして掲載されていました。

College Algebra - Math 1201: Learning Materials | University of the People

しかしネットで色々調べたところ、これではなく現在のMATH 1201では Algebra and Trigonometry(Arizona State University)というテキストを使っているらしい…(公式には情報がないのですが…)

open.umn.edu

Precalculusに目を通し始めてからその事に気づいたのでちょっと損した気持ちになりましたが、範囲はかぶっているものの説明などが違うので、相互参照するとより理解が深められるのかもしれません。読めるだけ事前に読んでおきたいと思っています。

その他に、前述のOpen Textbook Libraryでは、Elementary AlgebraやIntermediate Algebraといったテキストが複数みつかりました。内容が上述のテキストより簡単なところから始まっていたので、つまづいた時用にElementary/Intermediate向けのテキストも手元にDLしておくと安心感がありそうです。
個人的にその中から良さそうだと思ったテキストへのリンクも貼っておきます。こちらは英語での数学用語に馴染みがなかったり中学数学あたりから復習したい人はElementary、高校数学あたりから復習したい人はIntermediateを見ておくと良さそうだと思いました。(日本の高校の授業シラバスと対応はしてないので、ざっくりとですが)

open.umn.edu

open.umn.edu

College Algebra(MATH 1201)はあとからよく調べたらSophiaからのTransfer実績のある科目のようだったので、しまったSophiaにしておけば…と思いましたが、いずれにしろいつか数学のコースは受けなければいけなかったし、まずこれを受けておけばそれ以降の数学コースのときに少しはやりやすくなるだろう、と思うことにしました。あと、逆にいえば、Sophiaでいつでも受けられるんだから、と、たとえ結果が思わしくなくても気にしすぎないようにしたいです。(Transferのポリシーは変わる可能性もありますが)

代わりにSophiaでは近いうちにEnglish Composition 2(ENGL 1102)を受けたいと思います。とにかく私はUoPeopleのEnglish Composition 1はつらかったのであんまりENGL 1102をUoPeopleで受ける気持ちにならない…😇

ちなみにSophiaからのTransferについては犬野さんのブログで情報を知りましたのでここでお礼とともに紹介させていただきます。ありがとうございます。🙏

puchannel.livedoor.blog

あとProgramming Fundamentals(CS 1101)も受ける予定です。こっちは予習なしでもコース中に頑張ればなんとかなるかなと思ってるんですが(楽観的すぎる)果たしてどうなるやら…。そもそも2コースとるのが初めてなので、本当に課題などちゃんとできるか心配です。

これも使われそうなテキストをコース説明のページで事前に知ることが出来たので、ちらっとでも見ておきたいところです。

Programming Fundamentals (Python) - CS 1101: Learning Materials | University of the People

とりあえず早く正規学生になってみたいので、今はそれを目標にがんばります…!

長くなってしまいましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。