自虐的だったブログタイトルを変えよう

このブログはもともとウェブエンジニアとしての学びを記録するために2012年に始めたものだった。タイトルは『残念な文系が一人前ITエンジニアを目指す』。なんかそれが自分の中でちょっと違和感が生まれてきたので、ブログの再開を機に変えてみようとおもう。
そもそも「文系エンジニア」っていう響きが2012年っぽい。あの頃は文系からITエンジニアになった人はけっこうみんな文系っていうラベルを自らに貼りつけていた気がする。今見るとちょっと、一種の免罪符のような印象も受ける(すべての人がそう思ってこの言葉を使っているわけではないと思います)。最近は文系エンジニアが当たり前にいすぎるせいかあまり使われなくなっていると感じる。かといって理系エンジニアと文系エンジニアの差が埋まったわけでは全然ないのだけれど。


あと「残念な」という形容詞、タイトルに自虐的なワードをつけていたあたりに、なんていうんだろう、「若さゆえの未熟さ」「若さゆえのこれからの未来に可能性があるんだという余裕、いまはだめでも巻き返しができるんだという余裕」を感じてしまう。
なんていうんだろう、たとえば、わたしは20代前半から後半に差し掛かるころまでずっと「わたしもう若くないんですよね〜」って言っていたんだけど、あれは「そんなことないよ〜」待ちだったんだよね。
いよいよ30が見えた頃に「あっわたし本当に若くないや」と、スンッと冷静になってもう極力言わないようにしようと思った(たまに忘れて言ってしまって反省する程度)んだけど、それは「わたしもう若くないんですよね」を言ったときにもう「そんなことないよ」が成立しなくなった気がするというのと、相手に気を使わせるのを待つのがそろそろ大人としてどうなのという気持ちになったのと。
もっと早く気づいてもよかったとおもう。でも誰しもだいたい20代前半ぐらいに通る道な気はする。

つまり「残念な」という形容詞、「残念じゃないよ!」待ちだったんですよねきっと。実際にはわたしは今も昔も相変わらず残念なままなんだけど、そろそろ「残念な」がシャレにならなくなってきたと感じる。シャレにならないものをタイトルにしていても何も面白くない。自虐が許されるのは精神が若いうちだけ、可能性が開かれているうちだけっていう感じがある。
自分としても、若いうちは、「残念とか言っちゃってる自分ウケる〜。これをバネにして頑張ろ〜」みたいに思えていた気がする。今は到底そうは思えない。思えないし、最近は言葉の力って強いなと思っていて、自虐的な言葉に囲まれている人より、少しでも自分の成長につながる言葉を拾える人のほうが幸せに生きているなあと思う。

というわけでタイトルを変えようと思ったのだけど、なんかそれらしい言葉が全然出てこない。ビビっと「これだー!」というものがない。
どうせなら最近思っていること、これを目標にしていきたいと思うことをタイトルにしようと思う。これからまたブログを更新していくのだとしたら何度も見る言葉になるだろうし、見るたびに「この言葉は大事だな」って自分で納得のいくものにしたい。

いろいろ考えた。わたしは今年病気を患ったんだけど、今生きていて一番考えているのは「健康第一」ということ。なのでとりあえず「健康第一」を英語にした「Health comes first」にでもしてみるか。うん。ありきたりだけど、すごく大事なことなので今の自分には合っている気がする。でも、また気分が変わったら変えます。